生産性(金)

働き方改革で生産性を上げるということが話題になっているらしい
いま生産性といわれているのは「時間あたりの付加価値」ということらしい
工学部とか出ていると、それに違和感があるという話
いま云われている生産性は金額ベースなので「生産性(金)」とでも表記しよう
工学系で馴染みのある生産性は時間あたりの生産数とか、トン数とかで計るものなのでこちらは「生産性(物)」としようか?
 
生産性(物)を上げるためには、地道な工夫と努力が必要で、最後には乾いた雑巾を絞るような苦行になるもんだという感覚。
稀に、それまでの努力がバカらしくなるほどのブレークスルーがあったりはしますが
(例えば産業革命
 
一方で生産性(金)のほうは、どうも数字のマジックが入っているような・・・
違和感の正体はあれです
生産性(物)を上げるとコストが下がる→売価が下がる→生産性(金)が下がる
というスパイラルに陥って、工夫と努力を重ねた結果が生産性(金)低下という理不尽さに納得がいかないところにあるのでは無いかと自己分析
 
実のところ、生産性(金)は働き方と関係無い気がしている。
インフレ率のほうが関係が強いのでは?と
極論だけど、来月から全ての物価(もちろん給与や年金も)を2倍にすると、生産性(金)は一瞬で倍になりますよね?
為替レートもあるので、そう単純にはいきませんが、少なくとも円建てで、輸入元への支払いと輸出時の売価を例外として単純化した場合の話
 
20年デフレスパイラルに陥ってきた日本の生産性(金)は低いのでしょう
が生産性(金)が欧米並みになったとして
「年収1千万円くらいでは、まともな部屋を借りられない(USA西海岸)」とか
「質素なカフェ飯が3千円くらい(おフランス)」とか
になって、それは良い生活なのか?